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2019年 01月 24日
和声学序説:基本的前提


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* Summary _ Google cashe


 和声学の基本的前提を考えてみよう。和声の事象現象は静止している。その構造は均一である。これが成立しないことは現代では明らかである。和声は静止して均一どころか非均一的であり、しかもその非均一性は実証研究によって検証され、今日「実在検証の一般原理」として知られるようになったからである。
 基本的な現象が、実在検証の一般原理によるものだとすれば、対象が多くなるほど和声としての連続進行は実在密度が高く、その実在密度に準じた割合で、古典音楽に現われるその進行の性質が増加する傾向にシフトする(発展する)から、和声学ではこれを「性質の多様化」という。多様化の検証については「和声学:旋法和声および調和声、続いてロマン派の和声」の章で説明するが、連続進行の定義がそれにともなって明確になっていく。定義の明証性(直接的な確実性)は検証領域の広さに比例するからである。
 そうした明証性を拡張するためには、その原理的な保証を、規則禁則の外に求めるか、あるいは憶測や推測に現前し、明白な一般原理、つまり、歴史的実践的に実在した基本的前提に求める必要がある。






by musical-theory | 2019-01-24 12:55 | 和声学序説:基本的前提
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